変わった私がオフ会へ!

短大の入試に受かったとわかると、両親は狂喜し、私も久しぶりに親の前で泣き、みんなで抱きしめ合って泣きながら笑いました。
そして泣きながらチャットで、短大への入学が決まったことをルーム5の友人たちに話すと、彼らは「お祝いだ!」と言って、オフ会を企画してくれたのです。
初めて彼らに会うということで、私は緊張半分、期待半分でオフ会の日を指折り数えていました。
そして、ついにオフ会の日、私は支度に時間をかけすぎて、少し遅れて待ち合わせの駅へ向かいました。
その日のファッションは、シルバーで英文がプリントされた黒地ロングTシャツに、上から赤と黒のボーダー柄のぴったりとしたパーカー、更にその上は黒いベロア生地のシンプルなジャケット、足元はデニムのミニスカートにパープルのタイツ、そして黒のエンジニアブーツでした。
私は、その頃ゴシックパンクスタイルにはまっていたので、ロックな格好で決めていました。
ちなみに、出会い系サイトにはまり始める頃には、私のファッションはかなり本格的なパンクスタイルへと以降していきますが、実際に出会い系で男性と会うときは、そんなこと微塵も匂わせず、必ず男性受けする服装、及び化粧と髪型でバッチリと決めていました(さすがに出会い系でゴリゴリにパンクを前面に押し出すのは、ちょっと気が引けたからです。パンクスタイルは受け入れられないという男性も多いみたいでしたので)。
あらかじめ、待ち合わせの際にみんなわかりやすいアイテムを身につけると決めていたので(私の場合は、大きなキティちゃんのマークが付いたキャップを被っていきました)、すぐにわかるだろうと思っていました。

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チャットルーム

私は引きこもりでした。
自分の外見に自信が全く持てず、ずっと自分の殻に閉じこもっていました。
ブスでチビ、そしてデブだった私は、まさしくコンプレックスの塊で、そんな根暗で人とのコミュニケーションを苦手とする私が、高校生活を上手く送ることはできないだろうと、私は高校を受験せずに、中学卒業後は引きこもりになったのです。
私は自分のコンプレックスから逃れられず、常に暗い部屋で一人、毎日を過ごしていまし
た。
元々携帯電話を買い与えられていたし、私の部屋にはパソコンもあったので、私はインターネットという匿名の世界で、初めていろんな人と交流するようになりました。
私が当初利用していたのは出会い系ではなく(そもそも当時はまだそれほど出会い系サイトはメジャーではありませんでした)、チャットルームでの不特定多数とのチャットで、私は数あるチャットルームの中でも、『ブラックルーム』というところのルーム5に常連として、夕方からほぼ毎日数時間入り浸っていました。
ルーム5には、私を含めて常連が6人いました。
大学生のりょうた、会社員のミート、専門学生の那智、美容師のケイコ、高校生のニッシー、そして真鈴(まりん)こと私です。
私は、引きこもりであることを隠し、高校生で料理部に所属していると偽っていました。
インターネットの匿名性を使い、私はネットの中では現実の自分から逃れ、自分の理想とする女性を演じていたのでした。
私は、カーテンを締め切った部屋で、毎日ひたすらチャットをしていました。
この時点でも、私はまだコンプレックスの塊で、とてもじゃないけれど出会い系に登録する勇気も外見なども持ち合わせていませんでした。

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